わたしは晴子。 矢部晴子。 村の小さな電気店に勤める夫と、穏やかなお母さんと、大人しい娘が家族のごく平凡な主婦。 そう、わたしは普通にご飯を作って、洗濯と掃除をして、たまに友達と村を出て買い物に行ったりするだけなのに。 そう、わたしは普通に生活してた。 これはわたしの最期の話。