翌日、母親は呆然と天井を眺めていた。 食物を口にせず、ぐったりとしていた。 まるで祖母の様に。 また夏バテだろうと暢気に構えていた。 母親は眠る事を拒絶した。 何故かはわからない。 父親が安静にさせようとすると頑に拒んだ。 こんな母親の姿は見た事が無い。 9月20日。 母親が言った。 祖母が殺しに来ると。