「おっはよーう!」



昨日会ったばかりのクラスメイトにテンション高く挨拶する。



「ミッキーどうしたの?
ご機嫌だねぇ」



桃子は昔からの友達の様に気さくに話しかけてくる。
それがちょっと嬉しい。



「えへへ~。
…あ、そうや!桃子ちゃん、生徒会長ってどんな人か知ってる?」



桃子ちゃんはミーハーっぽいし、
何か知ってるかも!



「生徒会長?
もちろん知ってるよぉ!だって生徒会長は桃子の王子様だも~ん!」



…なんですと?
桃子ちゃんの彼氏やったんかあ!?



「違うよ、ミッキー。
桃子のただの妄想だから」



ナオがそうフォローする。
なんや、私と同じ思考なんや。



「でも、ファンはいっぱいいるぞ。
まあ、俺ほどでも無いけどなあ」



夏男は髪の毛をかきあげて鏡を見ている。
…ナルシストなんやろか?



「か、彼女は?
いてへんの??」



私がそう言うと三人は首を傾げた。