当たり前だけど、
周りは知らない人ばかりなのでちょっと緊張…。



「ねえ、どこから来たの？
私、中野桃子って言うんだ！よろしくね！！」



桃子という女の子は、少しブリブリ系で、
セーラー服などに無数のキャラクターもののマスコットをつけている。



「私は、向井直子！
ナオって呼んで！！」



ナオという女の子は飾りっ気の無いシンプルな女の子で、
サラサラのロングヘアーが清楚っぽい。



「俺は松井夏男！
学校イチの男前は俺の事！」



夏男という男の子は、顔はカッコイイが、チャラチャラした感じ。


制服のボタンはほぼ止めていない。



私は三人に挨拶し、自分の席へと着いた。

「ねえ、あの担任、
原田則夫っていうんだけど、

ゴリラみたいだから『ゴリ男』とか『ゴリ』とか呼ばれてんの！桜井さんも気安く呼んでいいからね！」



ナオがそう言うと、



「向井！
勝手に気安く呼ばすな！」



ゴリはそう言いながら笑っている。