「いらっしゃいませ」






いつものように接客をしていたが、普段は接客しているお客さんしかみないのに、ふと、ケイの声の方をみてしまった。





しかし、本能的には感じていたかもしれない。






だって、現れたのは、紛れもない。





一番、会いたかった人の姿…





「池本さん、ごめんなさい、少しいいかしら」





そういって、私は席を立ち、入り口へ向かった。