ペテン師の恋

夜になり、いつもより少し早目に私とママは美容院へ行き、髪型をセットすると一緒に出勤した。




その後、ボーイのケイくんが現れ、昨日のお礼をした。




「昨日はありがとう」




「いえ、朱美さんが無事でよかったです」




彼はクールで、あまり感情を表に出さない。




私と似た雰囲気があるので、彼とはたまにだが話をする。




お互い相手のプライベートを話さないので、本性はわからないが、仕事仲間として居心地が良い。




「警察がもうすぐくるみたいなんで、俺も話ししますから」




「そろそろ来るのよね、お客さんと重ならなきゃいいけど」




開店前にくる予定なので、なんとか女の子とも警察が会わないことを願う。