ペテン師の恋

小説の帯には



『心なんて、始めからもちあわせていない
温もりは、冷たく、幻想へ変わるだろう』





そう記されていた。



なんだか、自分のことを書かれているきがして、中を開く気にならない。




心なんて持ち合わせていない…




いつも、私が客に思っている本心…




どうしてだろう




彼が気になって仕方がない。




こんな少ないプロフィールの情報じゃ、足りたいよ。



そうこう考えていると、あっという間にママの家に着いた。