ペテン師の恋

「ただいま」










朱一は後ろから、私を抱きしめた。








耳元で朱一は、囁くように言う。









私は、変に緊張して、気持ちが高ぶる。









「ペテン師は、姫の元に戻ってきました。もう二度と誰も騙さない、姫の為に生きていくことを決意しました」









朱一は私と向き合い、しっかり私の瞳を見つめた。








私も、朱一の瞳にとらえられ、そらすことができない。









「結婚、してくれますか?」









結婚…








私は、夢をみているの?









愛する人が突然、現れて、プロポーズされた。









こんなに、幸せを感じていいのかな…