ペテン師の恋

夢じゃないんだよね?









物語でもない。









やっと、朱一の声が聞けるんだ。










私は、ゆっくり電話にでた。










「もしもし…」









「朱美、ただいま…」









低くて、甘い声…









ずっと、聞きたかった声

ずっと、聞きたかった言葉…









間違いない、朱一だ。










私は、嬉しくて、涙で視界がぼやけた。









「朱一、おかえり」








そのとき、家のチャイムがなった。









「ピンポーン」









こんなときに誰だろう。









せっかく、朱一と久しぶりに話しているのに…