ペテン師の恋

お城につくと、ペテン師は城の家来全てに暗示をかけ、自分を素敵な王子だと言うように指示をしました。









そして、姫と対面しました。









いつものように、暗示をかけようとしたが、姫には何も魔法もききません。









それどころか、ペテン師は姫の美しさに自分が魅了されてしまいました。










「あなたは、自分を隠してる。あなたは一体誰なの?」









姫は真っ直ぐとペテン師を見つめました。









ペテン師は本当の自分なんて、自分自身よくわかりません。








姫の問いに答えることもできず、困ってしまいました。









いつもなら、すぐに王子候補を帰してしまう姫も、ペテン師だけは、側に置いておきました。









「あなたは、王子ではきっとないのでしょ?外の話が聞きたいわ」










そう、姫は見抜いていたのです。着飾っただけで、本当は王子ではないことを