ペテン師の恋

「別れた理由もよくわかる。だけど、わかりたくなかった。別れ話をすれば、平行線になることも目に見える。美里さんの決断は正しかったけど…」








聖は言葉をつまらせる。








本当は今でも、別れた理由を納得できずにいるのだろう。








20年以上たつのに…









「子供だったからさ、そのまま、大人になったから、かなり昔は荒れてね…高校も辞めて、ホスト一本で生きてきた。美里さんみたいに1位になりたくて、枕もしたよ。」









枕営業…私も同じだ。








みんなを認めるための手段は選ばなかった。








お金のために、体を男に触らせる。それぐらいにしか思っていなかった。









「…って、自分の娘にいきなりこんな話なんかすることないよな!ごめん、こんな父親で…」









「全然、恥じることないのに…誰だってやけになっちゃうときあるし…」








肝心なときに、上手くフォローができない自分に嫌気がさす。