ペテン師の恋

「大丈夫だった?朱美…」








名前をぎこちなく呼ぶ聖は、少し照れている様だった。









「あ…ありがとう…ございます」








私もどう話したらいいのか分からず、ぎこちなくなる。









「じゃあ、ここで挨拶もなんだし、店でゆっくり話そうか」









優しい口調、なんだか緊張してしまう。








待ち合わせから、店は近かった。その道のりはお互い緊張して、何も話さず店にたどり着いた。









店の中は個室になっていた。









部屋に案内されると余計に緊張してしまう。









「お酒飲めるんだろ?一緒に飲もう」









そう言われ、始めはビールで二人は乾杯した。










「じゃあ、初めましてだけど、再会を祝して、乾杯」









「乾杯…」









二人はジョッキの半分を一気に飲み干した。