ペテン師の恋

ママには、朱一が母を殺したこと、朱一の父と母が結婚したために、朱一の母親が自殺したことなど、すべて話した。









ママは静かに私の言葉に耳を傾けてくれる。












そして、母を殺した人なのに、今でも朱一を愛していることも伝えた。









嫌うことなんてできない。









それは、母と離れて暮らしていることになれてしまっているからかもしれない。









頻繁に会える状況ならば、ずっと一緒に暮らしていた母ならば、きっと、憎しみも生まれてしまっていただろう。









でも、どんな状況でも、きっと、私は、朱一に惹かれていた。








どうもがいても変わらない。









「ごめんなさい。お母さん殺した人好きでいて…でも、抑えられないの…」









朱一と出逢ってから、私の涙腺は壊れてしまった。









たくさん泣いたのに、涙が溢れて止まらない。









ずっと、泣かなかったものが、一気に流れている気がした。