ペテン師の恋

一週間後、ニュースで大きく朱一の話題で世間はにぎわった。








『イケメン作家、桐崎朱一自首!過去に殺人?!』








『不幸小説作家、殺人を自首!!桐崎朱一現実で何が!?』








その他、諸々面白おかしく記事は書かれていた。








その中で、真実をかすめる新聞や週刊誌もあり、私の話題も載っているものまであった。








どこまで真実かわからない人たちに、誤解を招くものもある。









真実は私だけが知っていたらいいんだ。









他人の言葉は気にしない。








テレビに映る朱一が警察から出てくるシーンを何度もみる。








手錠を隠されるだけで、朱一は堂々と歩き、パトカーへ入っていく。








これが、現実なのだと、








逃げないように、私は、テレビ越しの朱一をしっかり見つめた。