ペテン師の恋

しかし、朱一は突然口づけを止め、私を強く抱きしめた。








愛情とは何か違う抱き締め方、罪悪感を隠そうとしているような、複雑な抱擁。








「朱一?どうしたの?」








私は理解ができないまま、朱一の背中に手を回し、とりあえず、彼を安心させようと思った。









すると、朱一は私の耳元に呟いた。









私はその言葉に、唖然とし、全身の力が抜けた。








この言葉を、どう理解したら良いのだろう。















愛しい人が、大好きな人を…














「俺は、朱美のお母さんを殺してしまったんだ…」













ねぇ、私はどう反応したらいいの?










ねぇ、朱一…











嘘だと言って…