キャバ嬢としてのときとは違い、ストレートな髪型にメイクもナチュラルにした。






本当の自分をみてほしい反面、恥じらいもあり、メイクはいつも以上に時間をかけた。








こうして、美里は約束の時間より少し遅れて水族館にたどり着いた。







もちろん、聖は先に待っていてくれた。






美里に気づいた聖は、手を振ろうとしたが、いつもと違う美里をみて凝視した。






美里は相変わらず少しきどりながらも、緊張して聖にかけよった。







「ごめんね。少し遅れちゃった」





美里もさりげなく、といつもと雰囲気の違う、幼い格好の聖を見ていた。
着なれないスーツより、私服のほうが断然かっこよく感じた。






「そんなの全然大丈夫っすよ!それより、美里さん今日可愛いっすね」






聖はまじまじと美里を見つめていった。