ペテン師の恋



幸い、急所も外していて、命にかかわることはないと、医師から説明を受けた。






私は、肩を撫で下ろし、力が抜けて、ママに支えられた。






「よかったわね。朱美…」






ママも一緒に涙を流して、喜んでくれた。






「ママ、ありがとう…」






いつでも、側で支えてくれるママは、本当に心強い。





本当の母のように、今の私には必要な存在だ。みんなから嫌われても、ママさえいてくれるなら、みんな敵にしても構わない。






「でも、良かった。あんたが初めて、人を好きになれて…ずっとね、心配だったのよ。夜の世界で心を殺すことになれてしまって、恋も知らないままなんて、寂し過ぎるじゃない」






ママは初めて、親心として、私をみてきてくれた不安を話してくれた。