ペテン師の恋

異様な空気がクラブ内を包んだ。






そんなとき、フロアから見ていた私と瑞希の目が合う。






その瞬間、みるみるうちに瑞希の表情は狂気にみちた目付きになり、私のほうへ走り出してきた。






「アァァァーっ!!」






瑞希の叫びと、ポケットから右手をだした手にはナイフを握っていた。





私は、その瞬間、背筋が凍った。





瑞希は迷うことなく、叫びながら私に切りかかってきた。









私は間一髪で、避けたものの、倒れ込んだ足に力が入らなかった。