店も閉店に近づき、いつもの常連客しか残っていなかった。






そんなとき、クラブの扉が開いた。





ケイがいつものように、客だと思い出迎えようとした。





「いらっ…………君は!?」





一瞬にしてケイの顔が凍りついた。





遠くからケイを見ていたママは、様子がいつもと違うことに気づき、入り口へ駆け寄った。






そして、ママも入り口にいる人を確認すると、唖然とした。





それは、つい1ヶ月前までよく見ていた女の痩せ細り、変わり果てた姿。






「瑞希…!?」





肌も荒れ果て、クラブでいたときの、冴えないながらでも美しく整えてた面影がなくなっていた。