ペテン師の恋

憎いはずの相手なのに、どうして、私の心は考えている頭とは違うのだろう。





山田を利用して、私を襲わせた酷い男のはずなのに…




「あっそう。瑞希をどう思おうが私には関係ないわ」





私は、おかしいのかな?





朱一にあって、瑞希の気持ちを聞いた途端、怒りが治まった。





私を怖い目に合わせた、首謀者がここにいるのに…





「そう。まあ、君には完敗だよ。一千万以上遣ったのに、負けるなんて」





ゲームをしていたの?





「瑞希なんて、冴えない子を選んだのが甘いのよ」





これが、優香里や麻奈だったら、私は負けていたかもしれない。





「そうかもね。でも、君は本当に面白いよ」





朱一は、誰もいない、ただ、夜景が見える場所に車を停めた。