明日、国を挙げて豪華な結婚式が行われる。 花婿は社交界で絶大な人気を持つ伯爵。 花嫁は、異国の姫君。 たぐいまれなる知性と美貌、そして才能に満ち溢れた伯爵。 誰からも愛され、美しく育ってきた姫君。 誰も反対はしない。 誰もが祝福する二人の結婚。 これは、長く敵対関係にあった両国が戦争を終結させ、 平和の証として交わした婚約。 それを果たす時が、来たのだ。 戦争が終わった時から決まっていた結婚。 これは宿命。 誰も、あらがうことはできない。 誰も、 何があろうとも、 絶対に。