そんな原田を冷ややかな目で見る瑠偉。 暑い真夏日にも関わらず、この空間だけは寒い。 『原田さん。飛んで火に入る夏の虫、って知ってますか?』 「ん?あぁ、自ら危険なことをする馬鹿、だっけ?」 『アナタの代名詞ですね。』 「………。」 何も言い返せない原田。 原田は、「これがしたい」と思ったら即実行する。 今回も、ひなたぼっこがしたい、それだけだった。 ……わざわざ地面を選んだのは、生粋の馬鹿クオリティーだ。