私は斎藤さん(仮)から目を離さずに沖田さんに告げる。


「私や沖田さんが幼児化した経験があることから考えたら、この子供が斎藤さんなんでしょうが…」

「……そうなると怪しいのって」

「…神、もしくは―――」








「瑠偉!!痛い痛い痛いやんけ!!何なん!?いきなり何の説明も無しに引っ張りよってからに!!」

「五月蝿いですよ最重要容疑者」

「なんで容疑者扱いやねん!!」


問答無用で連れてきた山崎が叫ぶ。

神が干渉してくるのはたぶん、世の理から外れた私だけ。

なら、


「山崎、前に沖田さんを幼児化させましたよね?またあの薬使いました?」


あの変な薬を持ってたコイツしか有り得ないんだが…。


「いんや?また間違えて使ったらあかんから、斎藤さんに預けたで?」

「………アホ×2=この惨状、ですか。このド阿呆共が」

「なんなん!?」


山崎さんも斎藤さんも、どっちも悪いじゃねぇか。