気絶した原田を見て
俺はため息をつく。


「…なんなんだよ」


理解したくもない。

男に迫られるなんざ。



元に戻りたい。



「土方さん…」

「おわっ!?原田、てめぇ何時の間に復活しやがった!」


なぜか原田に抱きしめられる。

まじ気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪いんだよボケェェェエ!


「ねえ土方さん。口付けしよう!!」

「はぁあ!?んだよ気持ち悪い!」


んーっ、と顔を近づけてくる原田。


「い、」


*********


「嫌だっつってんだろぉお!」

「っるさい!」


スパーンっ、と頭を叩かれて、はっとする。


……男に戻ってる?

てか、布団?朝?


もしかして、さっきのは夢か?


「よ、良かった…!」


なんて悪夢だ。

瑠偉が変な目で俺を見てくるが
それでも安心した。



―――――――――


(あっ!土方さん!)

(うわっ、てめぇ原田!お前はしばらく俺に近寄るな!)

(いきなり何で!?)

(近付いたら斬る!跡形もなく、塵すら残さないくらい斬りきざむ!)

(理不尽んんん!)



【END】