コンコンとノックをした。 「どうぞー」 ドアを開けて中へ入る。 流石、豪華なつくり。 「奏じゃな〜い。よく来たわね!」 「…お母さんが呼んだんでしょ」 お母さんは凄腕の社長。 たくさん儲けているし、テレビ業界では超有名人。 「そうそう。 まあ本題なんだけど………お母さんの事務所に入ってギターでメジャーデビューして!」 あたしは耳を疑った。 「はあ? だってお母さんの会社に入れるの… 男の子だけでしょ?」