柊也の家…というかマンションの前に着くと、制服姿の悠くんが待っていた。

そっか、部活終わりだからか。


「なんか稜香1人だけって新鮮」

「だよね」

「仲直りするから大丈夫!」

「できないかもね」

「うっ…できる……多分」

「多分、なんだ」

「うぅっ…悠ちゃんの意地悪!!」

「あはは」


悠くんは稜香ちゃんをからかって楽しんでいる。


「さて、行きますか」

「今日で2回目だけど~」

「2回目なの?」


聞いたところ、私の家に来る前に柊也の家に行ったんだとか。

となると、追い出されて私の家に来た、ってところだろうな。