「ツルギ、という坊主は今寝ておる。魔力は回復しとるが、体力がもう少しじゃな。魔力の消耗に伴い、体力も失って、ワタシが診たときには刻一刻を争う状況だったからな」
「…………」
くそ、刀儀…
俺は悔しさで膝の上に乗せた拳をグッと握る。
「もう少しでワタシの魔力でつくった空間から出せるはずじゃ。傍で待っておれ」
「あ、は…はい。えと…ありがとうございました…」
「あぁ。キガク、そいつとこっちに」
「はい」
俺は村長…つまりババアとキガクに誘導され、さらにその部屋の隠し扉のようなところから別の部屋に入った。
「あ」
そこには、カプセルのようなものに入れられた刀儀が柔らかい光に包まれるように横になっていた。
「刀儀っ…」
駆け寄り覗き込むと、すやすやと眠っているようで、俺は息を吐き、ほっと胸を撫で下ろした。


