スゥッと傷が治っていく。 内臓がやられてるみたいだから、内臓の傷に専念したため、顔や腕表面の傷は後回しだな。 『spell』(スペル)の効きがわりぃな。 人のための力を、自分に使った報いかな。 いやでも、こいつは絶対治さねぇと…意地でもな。 フシューッと手から煙が出てくる。オーバーヒートか、おい!! 「だがな…俺には、これしかねーしなぁ!!ダブル!!」 俺は無理を承知で治療魔法を倍増した。 助かれよ…お前!! ――… ―――… ――――…