「仲間…?ほう。それで、その仲間とやらがどうしたんじゃ」
実際よく見えなかったババアが、暗い奥からこちらに歩いて来た。
「はい、俺達もよくわからないのですが…魔力が放出されているんです…」
「ほう…それは…お主ら、何も知らされずにここに来たな?」
え?
現れたババアは、皺くちゃな顔を想像していたが、案外普通の50くらいのババアだった。
「平気そうに見えるお前、質問に応えな」
「え…?あ、あぁ…えっと…まぁ、魔界となんもかんも違ぇ場所ってことしか…」
「説明不足じゃな。ここはな、魔界とは違う場所…地界とでも言おうか」
地界…?
聞いたこともねぇな…
天界なら聞いたことあるが…
「名前などないのじゃよ。ワタシらが住むここが、本当だと信じているからな」
…なるほど。
そりゃそうだ。
ここしか知らねぇ奴らは、自分達のいるところが1番の真実だからな。


