「だったらリョクだったな」
連れてくんの。
「せやな…けど、リョクさんは忙しいからなぁ…」
はぁ、とため息を吐く刀儀に、俺はきょろきょろと辺りを見回した。
「それらしき何かねぇのかなぁ?」
「地図には、地下入ってからの道筋しか書いてへんし…」
「あ、モンスター達、知らねぇのかな」
長年居んだろ、ここに。
「あほか。モンスター達が知っとったとして、どうやって案内して貰うんや」
「え?ジェスチャー?」
「…………。適当か…」
え、ジェスチャー、よくね?
「…言葉通じひんて」
「あ。…でも、やってみねぇと分かんねえって!!俺前、微妙に話せるモンスターとやりあったことあるし」


