ウォーン
ウォーン…
狼の遠吠えが響く、ひんやりとした夜。
ジャリ
「よし、行くか」
俺達は宿から外へと出た。
辺りは霧のように白く、戦うには不利な状況だった。
「すごい嫌な臭いがする…」
「そうだな…う…」
ライラとアシュリーが呟く。
確かに。
血が渇いたような錆びた鉄っぽい臭い。
腐った独特の生々しい臭い。
様々な臭いが入り混じり、正直いい気分はしねぇ。
「アシュリー、大丈夫か?」
アシュリーはその臭いで気分が悪そうだ。
「うっうるさい!大丈夫だ…う…」
ダメそうだな。アシュリーは女だし、こういう臭いには弱いだろう。
この俺だって嫌だし。


