「ほぉ、やはり孫なのか。…吾には一人息子がいてな、息子には…愛する者を娶らせなかった。悪い父親だよ」
「……何が言いたい」
「…いや、変な話をした。そなたには関係のない話だったな。…吾は、神家の者を貰いにきたんだ。孫でも、そなたでも…そなたの夫でも良い。まぁ、血が濃いほうが良いがな」
「何がしたいんか全く分からんさね」
俺は戸に耳をつけ、会話を食い入るように聞いた。
「血…?ばぁちゃんのおっとって…じぃちゃんのことか…?でもじぃちゃんなんか、俺は見たことないぞ…?」
叫び過ぎて疲れた俺は、呟くようにそう言った。
「…あの人は、死んだんだよ」
「まさか。そんなはずない。か「死んだんだよ」
「………。……そうか。まぁ良い。ならば孫を連れて行こう」
「あれは孫じゃない!!部外者に手を出すな!!」
ズキン
子供ながらに、その一言には傷ついた。


