「契、今日はお母さんもお仕事だから…ちょっと出てくるわね?大丈夫?」
何故かあまり家を空けることのないお袋も、その日は出掛けると言った。
「え?母ちゃんも行くのか?」
「えぇ。月に一度のお祈りの日なのよ」
「おいのりー?」
お袋は何故か月に一度、何かに祈りを捧げているようだった。
それを『仕事』と言っていた。
理由は聞いたことない。
何故か、俺が聞くのを躊躇ってしまったからだ。
「そう、お祈り。お婆ちゃんが居るから、お母さんは行くわね?」
「おう!!分かった!!ばぁちゃんとあそぶ!!母ちゃん行ってらっしゃい!!」
そう言い、俺が笑いながら手を振ると、お袋も少しだけ笑いながら手を振った。


