「どうすれば…いい?」
俺は無力だ。
それは、路地裏暮らしのときから痛感してた。
俺は…弱い。
今は、神の子孫だからとかが分かって…魔力も強いし、自分の身体を盾に使っても、治癒魔法キュアがあるから…俺は…やってこれた。
俺は結局、有り余る程の魔力に助けられてただけ。
自分では、攻めていたと思っていた今までの戦いも、守ってばかりだったんだ。
自分自身を、魔力という名の不可思議なモノに。
ふと気が付くと、無意識の内に拳にグッと力が入ってたらしく、俺の手の平には、爪痕が赤くくっきりと残っていた。
「そうじゃなぁ…。うむ…魔力を使わず、このワシに傷を負わせてみるんじゃ」
「え……」
「勿論、ワシも魔力は使わん。一対一の、素手勝負じゃ」


