なんつー奴だ。キジィームは!!
腹の底から力が湧き出て来ている感覚がする。
あぁ…イーヴルマナクに、キジィームのことや、じぃちゃんの話を聞いたときもこうなった気がする。
ピキッ
「おい、殺気立つのは止めんか。お主のせいで、結界にヒビが入ってしまったじゃろーが」
「あ、わりぃ。自分でも知らねぇうちに力が放出されてるみてぇだ」
「まぁ…仕方のないことじゃな…器が未完成じゃし…」
?最後らへん、聞こえなかった。
「話を続けるぞ。ワシは、そんなキジィームから民を護る為、この何百年もの間、下手に動くことをしなかった。何故かわかるかの?坊主」
「一人じゃ、キジィームを倒せないから…か?」
俺の言葉にジジィはゆっくりと頷き、また口を開いた。
「それもある。が、ワシはキジィームに命を握られている身じゃ。そんなワシが死んだら…民はどうなる?」


