カミツグ!!〜The six elements.〜


「あ、アシュリーじゃないですか」

屋敷の外へ出ると、教典を持ったリョクさんが歩いていた。

「あぁ…リョクさん。こんにちは」

力無く笑った我に、

「どうかしましたか?」

リョクさんは優しく言葉を掛けてくれる。
流石ライラの兄だ。面倒見が良いな。

「いや…お父上に、我の過去の記憶の差異について尋ねていました」

「…!!イーヴルマナク様の仕業じゃないと分かったからですか?」

少し驚いたような顔で、リョクさんはそう言う。

「はい。イーヴルマナクの仕業ではないのに何故、あのような光景を見たのか…不思議で、納得いかなくて…お父上なら、何か知っているかと思ったんです」

我は、グッと歯を噛み締めた。

「イーヴルマナク様を、信じるんですね」

優しい声色で、リョクさんが言う。