「我に分かるはずありません!!お父上は、我に本音を話すことなどなかったじゃありませんか!!」
我のこの一言が、広いダイニングに響き渡った。
「……………私は、知らない」
苦虫を噛み潰したような顔で、お父上はテーブルの上の手を強く結んだ。
言いたくても、言えないのかもしれない。
それだけ、キジィームが強く恐ろしい人物だということか…
仕方ない。
「…教えてくれないのなら、探るまでです」
我はお父上を一瞥し、ダイニングを後にした。
初めて、我もお父上も…本音を話したような気がした。
「ハハッ…」
自嘲的な笑いが零れた。
まさかキジィームなんかのことで、親子の見えない壁が壊れるとは…
「どうも…納得いかないな」
眉間にシワが寄るのも気付かず、我は考えごとに耽るのだった。


