「全て、我は知りました。イーヴルマナクが悪者ではないことも、ギルが居なくなった本当の原因も…」
「…私には関係の無い話だ」
関係無いはずが無い。
お父上は、あのミモザ家の手足となり働く貴族。
関係無いはず、無いんだ。
「子に背を向けるのですか、お父上。逃げるのですか…潰されると怯えるのですか…それが、お父上の威厳ですか」
テーブルに敷いてあるシワの無いクロスに、自分の手がシワをつくっていくのが分かる。
「逃げる?潰される?怯える?…父の…威厳?ふざけるな!!お前に何が分かる!!私は、このカムフィン家を護る為に生まれた!!宿命を背負う苦しみが、お前に分かるはずが無い!!」
息も荒々しく、お父上が怒り狂うように言葉を吐き出した。


