そして放課後。 私はやっぱりいつもと同じように城の部屋にいた。 「侑希…話しって…」 楓が眉をよせながら言う。 それは寂しそうで、困ったようにも見える。 「私と…――MOONの関係、かしら。」 「…………っ」 みんなが、息をのむのが分かった。 MOONと言えば犯罪組織なんだから、それが当たり前の反応かしら。 「私は…MOONの月華に両親を殺された。」 ――これは、本当で嘘だ。