それぞれがとても個性的で、全員が桜華の雰囲気に馴染む。
――それこそ、私なんかより。
「侑希!みつけた!」
ボーッとしながら初代幹部たちを眺めていると、横から楓が飛び出してきた。
「どうかしたの?」
「蓮が呼んでるから!陽斗さんたちの近くに行くよ?」
え、あの人たちのそばに?
…それはちょっとなあ。
「私は、ここでいいわよ…」
あの、陽斗さんの近くに行ったらヤバい。
あの人と私は、会ったことがある。
――まあ、気付かないだろうけど。
「ダメ!はいこっち〜」
結局、楓にぐいぐい引っ張られて新旧幹部が勢揃いしているその場所に行ってしまった。



