「あたし、今日、病院を抜け出したの。」 「…知ってる。」 「……李玖にね、会いに行こうとしたの。」 「………っ…」 俺が、早く来てれば…… そんな思いが、心を埋め尽くす。 「…学校で笑ってる李玖が見てみたかったの。」 だから、早く来てくれてもね~と軽い調子で話す。 「……それに、最期まで思うように動けないなんて、嫌だった。 やりたいことやって、普通の子達みたいに走り回って遊んでみたかった…っ!」 ぽろぽろと涙をこぼして、それでもなお話し続ける。