「……ル…カ…?」 「李玖…だ……」 今にも消えそうに弱弱しく。 ルカが笑った。 「李玖や…。ルカとゆっくり話したらどうじゃ?」 じいちゃんの言い方は、まさしくもう最期だと言っているようなものだった。 じいちゃんが部屋を出て行き、俺とルカは二人きりになる。 今まではそんなこと当たり前だったのに。 俺は、うまく息が出来なかった。