「侑希ちゃん、侑希ちゃん。」 呼ばれて、私が顔をあげると嘉が笑いながら近付いて来た。 「何?」 私は嘉が手に持った紙袋を見ながら尋ねる。 「これ、羽織ってみて?」 そう言って取り出したのは、淡いピンクの…… 「特攻服?」 それだった。 嘉は「うん。」と言って、「早く早く!」と楽しそうに私を急かす。 私は面倒臭いと思いながらも、制服の上から羽織った。 「わっ…侑希…似合うね!!!」 走り回っていた楓が止まって、目を輝かせる。