結都がそれ以上口を開くことはなかった。 どれくらいか分からないほど、長い時間を二人で黙って過ごした。 しばらくして結都が立ち上がり、私も一緒に歩いて。 バイクに乗って私の家まで送ってくれた。 前に蓮士が連れて来ていたから、場所を知っていたらしい。 結都のバイクは好きだった。 家に帰ってからも、私は寝ずに、ボーッと夜空を見つめていた。 とても、静かな夜だった。