塚原光。
小さい頃近所に住んでた幼なじみで小、中、高とまさかの12年を共にした仲。
卒業した後、光は美大に入学したんだっけ。
「とりあえず、上がれよ」
顎で部屋の中を示す光。そんな何気ない仕草までかっこよく見えてくる。でも性格はアレだけど。
で、部屋に上がらせてもらうことになった私。
見回してみると、男の人の部屋とは思えないほど綺麗に片付いている。
鍋が火にかけてあるから、夕食でも作ってたのかな。
「……お前、一人暮らしするの?」
光は冷蔵庫からペットボトルのお茶を出しながら、こちらを見た。
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