「佑希がメロデレ、ってこと!」 「マジぴったりだろ!うんうん」 「は?メロデレ?意味はな…」 ――キーンコーンカーコーン…。 俺が意味を聞こうとしたらちょうどチャイムが鳴った。もう昼休みか。 「おっしゃー!屋上行こーぜっ!」 「その前に売店だろ?」 「あ、忘れてた!よし、旭。売店まで競争じゃ!!よーい…スタートっ!」 「うおぉおおっ!!」と叫びながら走る2人の後ろで、俺はケータイを取り出した。 メロデレ、っと…。 …いくら探しても、メロデレの意味はわからなかった。 .