「――好きです!」

「…え?」



朝、俺がいつも通りヘッドホンをして音楽を聴きながら学校に向かっていたらそんな事を言われた。



「帝くんの事が好きです!」



俺の目の前に来ていきなりそう言う女子。そいつは、見たことも話したこともない女子だった。

……え、



「……誰?」



まぁ興味ないけど、一応。後で旭て陽哉にでも言っておくか。

…あ、つか今日テストじゃん。