周りのヤツら全員はすでにギブアップをしていて、もう俺ら2人しか残っていない。
「おっ、初めて見る顔だな」
「…どうも」
「おうおう、なかなかカッコいいじゃないか!しっかしおめぇーさん、細いわりによく食うなあ」
そう言いながらニカッと笑う彼の名前は、山田 信士(ヤマダ シンジ)。そしてさっきも言ったが、桜高相撲部の主将。
周りに聞いた話しだと山田は毎年優勝していて、三連覇を狙っているとか。
……ま、させないけどな。
「俺さ、この競技……絶対勝たなきゃいけないんだ」
「…うんまぁ、そりゃあねぇ……」


