「いったいって!おい佑希!いきなりなにすんだよ!口が切れたじゃねぇーか!」

「それはそれは失礼いたしました。

…でも、スルーが出来ない子には無理やりにでもスルーさせます。まずは、喋れないようにしますね。口をボコッボコにいたしましょうか?それとも、いっそのこと顔ごとボコッボコにいたしましょうか?」

「……ぜっ、全力でスルーしますのでどうかお許し下さいませええ」



…よろしい。



「で、アイツらはどこ?」

「……」



めちゃくちゃ親切な俺は雅斗の傷口に絆創膏を貼ってやった。

あ、もうそろそろ開会式が終わるな。