「樹には無理だろ。…俺もやる」 俺がそう言うと、樹は力強く頷いた。 今年の夏は…大変だな。 「「ま、まさか…っ!」」 俺らの異変に気付いたのか、旭と陽哉が顔を青ざめてそう言った。 「…その、まさかだ」 バカなヤツだってさすがにこれは気付くよな。……補習のことだって。 『赤点大魔双王』って言われてるぐらいだし、補習ぐらい覚悟しているだろう。 「「……い、嫌だぁああああ!!」」 「「!!?」」